Project Story

OUTLINE

ドリームジャックはこれまで、顧客向けのシステム開発事業と並行して自社サービスの企画・開発にも力を入れてきました。社内には有志のエンジニアたちによるアプリ開発サークルがあり、一人ひとりの自由な発想を重んじながら、日々の業務の合間に活動を続けています。実際に過去にも、スマートフォン用ゲームを中心に約10種類の自社開発アプリがリリースされています。そして現在、ドリームジャック社内では2つの新規アプリを企画・開発中。その一方を担当するエンジニアに話を聞きました。

PROJECT PERSON

  • 小林 洋平2020年入社

    エンジニア歴 15年

  • 小林さんは今、どんな社内プロジェクトに参画しているのですか?

    ひと言で表現するならば、「ハッピーしかないSNS」の開発に取り組んでいます。これはWebアプリ形式で、主に会社など特定の組織内で運用されることを想定しています。
    例えばある人が「○○さんが△△という良いことをしてくれました!」というメッセージとともに、感謝のスタンプを添えて発信します。するとその内容はコミュニティ内の全員に共有され、他のメンバーは「いいね!」などをつけることができます。同僚や親しい知人同士の輪の中だけなので手軽に発信できるうえ、ポジティブな感情を臆せず共有しやすいのではないかと考えました。

    「何気なく他の人にしてあげたこと」が皆に肯定されれば、誰でも嬉しくなりますよね。その他アプリで出来る機能などはあるのでしょうか?

    まだ検討段階ではあるのですが「投稿された内容や寄せられた反応などに応じて、感謝した人・された人にポイントを付与する機能」なども一案にあります。組織での利用を考えたとき、そのポイントが高い人には何らか表彰やインセンティブが受けられる制度があれば、よりこのアプリを使いたくなるのではないかと考えています。さらにこうした「してもらったことの共有」を通して個人の得意なことや強みがメンバー間で共有され、「これだったら○○さんに聞けば良い」といった共通認識を生み出すようなツールになれば理想です。
    まずは自社内に基本機能のみをリリースする予定です。そこで社内の皆にフィードバックを貰ってから、新しい機能についてさらに細かく検討していきたいですね。

  • このSNSの開発は、どんなきっかけから始まったのですか?

    もともとドリームジャックはSES事業と並行して、エンジニア主導で「創りたいものを自分たちで創る」ことを後押しする文化があります。そんな中でこのプロジェクトは、私たちが普段別々のプロジェクトで働いていたり、コロナ禍によりリモートワークが増えたりで、「ありがとう」を直接伝える機会が少なくなったよね、という問題意識からスタートしました。そこでエンジニア3名と社長を含めた4名を中心に今年4月から企画を練り始め、9月の今、テスト環境で動作を確認している段階です。

    少人数なのにかなりのスピード感ですね!皆さんの技術力の高さが窺えます。

    ありがとうございます。そして実はメンバー全員、このアプリの開発に専念しているわけではないんですよね。平日の日中はそれぞれが別プロジェクトでクライアントワークを行っていて、SNSの開発は平日の夜間や、月1回の土曜日などを活用していました。まさに少人数で目線を合わせて短期集中、というイメージでしたね。
    一見大変なように聞こえたかもしれませんが、自分たちがやりたい!形にしたい!と思って企画したアプリなので、面白さやワクワク感のほうが強かったですね。

    それは更にすごい。自社開発だからこそ自由度高く、のびのびと開発にあたれそうですね。

    はい。実際に今回の開発ではFlutterというフレームワークを用いました。テスト環境ではまだWebブラウザ上のみの稼働ですが、将来的にはネイティブアプリ化も検討しており、iOSやAndroidアプリとして展開するための汎用性も考えた結果です。このように、使いたい技術について都度メンバー間で話しあいながら新たな経験の機会にできることも、自社開発の醍醐味のひとつだと思います。

  • 今回のプロジェクトで、最も難しかったことは何ですか?

    多くの人に進んで使ってもらえるサービスを目指すための企画立案には苦心しましたね。世にリリースされている他社のSNSサービスも参考にしながら、独自性を出せるようメンバーと一緒にブレストを重ねました。SESや受託開発の仕事ではシステムの企画や要件の方向性はあらかじめ決まっていることがほとんどなので、無から有を生み出すことの大変さを改めて実感しました。またアプリのUIデザインの経験者もいなかったので、手探りで試行錯誤していました。

    まさしく初めての連続だったんですね。そんな中で、ドリームジャックならではの良い点はありましたか?

    組織が大きすぎず、社長や経営陣を直接巻き込んでプロジェクトを動かしていけたことです。会社にとって自社サービスの開発に着手するには相応の投資や経営判断が必要ですが、今回は社長自らも直接プロジェクトメンバーに加わってくれています。
    経営の視点も踏まえた意見やフォローは収益化を考えるためには欠かせない視点ですし、何よりも会社を挙げて新しい挑戦を後押ししてくれるような心強さがありました。普段から社長と現場の私たちが近い距離感で気軽にコミュニケーションを取りあえることはドリームジャックの良さであり、同時に大きな強みだと思います。

今後の目標について

まずは今のテスト環境で調整を進めて、予定通り年内の社内向けリリースを実現させることが目標です。そこからは実際に同僚たちとアプリを使いながら改善点や追加すべき機能を洗い出し、ゆくゆくは市場へのリリース、収益化まで繋げたいと考えています。もともとドリームジャックは自社開発のサービスを世に送り出してきた実績があるのですが、今回のチャレンジを通じて、SESビジネスと並ぶような会社の事業の柱として成長させたいですね。